地味男の豹変〜隠された甘いマスク〜



シャワーを浴び終えた私は冷蔵庫から缶ビールを取り出してそのまま仁王立ちでグビグビと喉に流しこんだ。


そして私はスマホを持ちピザ屋に電話をして宅配を頼んだ。


今日は沢山飲んで陽の事は忘れてやるんだから。


ピザが来るまでの間、私は柿ピーを摘みに缶ビールを飲み、四本目の缶ビールを冷蔵庫から取ろうとした時にインターフォンが鳴った。


私は財布を持って玄関の扉を開けるとそこには陽がピザを持って立っていた。


私は慌てて玄関の扉を閉めようとすると足でそれを阻止する。


「宅配です、ピザをお持ちしました」


「何で来るのよ、勝手なことしないで!帰ってよ」


「俺の話を聞くまで帰らない。確か両親が帰ってきてたんだっけ?お父さん、お母さん、いますかぁ〜」


「ちょ、そんな大きな声出さないでよ、近所迷惑じゃない」


「玲美が入れてくれないから両親に頼むしかないだろ?居るんだろ中に?」


「両親は、居ない」


「へぇー、なら俺に嘘つきなんて言ってたけど玲美も嘘ついたんだ?」


「そ、それは……」


そう言われてしまいつい手の力が緩んでしまった。


すると陽は玄関の中に入って鍵を閉めると靴を脱いで当たり前のようにリビングに向かった。


私は諦めて陽の後ろをついていく。




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