☆お見舞いに来てください☆
「せ、先生は友達です」
「ふーん…」
もう一度念押しするようにそう言うと、秀先生の纏う空気が少し変わったような気がした。
今までの穏やかな空気とは違い、ピリリとしたトゲのある眼差しが私を揺れ動かす。
「未来ちゃんって、意外と……だね。俺は……」
最後の方は声が小さくてちゃんと聞こえなかったけれど、腕を捕まれた瞬間勢いよく抱き寄せられた。
そのせいで体を隠してたシーツは剥がれ、ダイレクトに肌と肌が密着してしまう。
「まぁ、そうだね。未来ちゃんの気持ちはわかる。けど俺は後悔してないよ。むしろ未来ちゃんを抱けて嬉しかった」
耳元に甘く掠れた先生の声が響く。
どういう意味合いで言ってるのかは分からないけど。
これはまずい。
そう思うのに彼の力が強くてびくともしない。
「ほら、今だって未来ちゃんに触れただけでこんなに熱くなってる。それに未来ちゃんだって…」
「……あっ、やっ」
つーっと背中を撫でられてたまらず声を上げた。
しなるように背筋を伸ばし、目の前の肩を両手で掴む。
それを見た先生が満足そうに笑って、今度は滑らせるようにその手を胸の上に。
そっと円を描くように手のひら全体で馴染ませられると、背中にビリビリと電気が走ったような衝撃が。