☆お見舞いに来てください☆
「ダ、ダメですっ!」
私は頭をふるふると横に振った。
けれどそれはまったく逆効果だった。
先生は嬉しそうに笑い耳元に唇を触れさせる。
「いいねその反応。逆に燃えるよ。未来ちゃん、口で言うほど体は嫌がってないと思うけど」
挑発的な色っぽい言葉にクラクラする。
昨日は酔っぱらっていたとはいえ、今は素面。
触れあう素肌に体温が上がり。
あろうことか、そのまま首筋にまでがぶりと甘噛みされれば、一気に昨日の光景を思い出す。
まずいを通り越してさすがに危険。
けれど、再び押し倒された私は視界いっぱいに優れた容貌を見上げる羽目に。
「もう一回したら何かかわるかもよ?」
何を?
と言いたかったけれど、あっと言う間に口を塞がれた私は何も言うことができなかった。
先生が眼鏡を外し、意味深な言葉をポツリ。
「俺と沢山寝たらきっと気付くことがあるかもね」
ドキリ、鼓動が跳ね上がる。
ダメなのに…無理。
強引なキスから逃れられない。
仕舞いには抵抗しようとした両手を頭の上で拘束され、自由を奪われてしまった。
そう、この日私は負けてしまったのだ。
秀先生の情熱に。
熱く絆され、理性を粉々にさせられる。
だけど与えられる口付けは優しくて。
そして沸き上がる興奮。ドクドクと押し寄せる性欲に呑まれ、私は勝てるどころか降参を余儀なくされた。