☆お見舞いに来てください☆
「ご馳走さま、美味しかったぁ」
「本当だね」
お昼過ぎ、お目当ての霧降高原の豚ブリアンを食べ終えた私達はご満悦で店を出た。
テレビで見た通りとても肉厚かつジューシーで、想像以上の美味しさに終始顔が緩みっぱなしだった。
先生の言うとおり、目で見て食べたいと思ったものをすぐに食べれるということはとても素晴らしいことだ。
お店のオーナーである先生の友達に深々とお礼をし、私達は店を出た。
すると、そのタイミングで先生の携帯が鳴った。
相手は三島先生だった。
通話口から彼女独特の声が聞こえ、少しドキリとした。
「……え?ああ、分かった。今行く」
通話を切る寸前、先生は医師の顔になった。
だからすぐにピンときた。
先生は病院に呼ばれたのだと…
「ごめん未来ちゃん……」
「病院からですか?」
「急に緊急のオペが二人同時に入ったらしい。人手が足りないとヘルプの要請だ。母子共に危険な状態が続いてるから俺も行かないと」
「分かりました」
仕事ならしょうがない。
寂しいけど納得して頷いた。
きっと一刻を争う状態なのだろう。それは先生の表情からしてすぐに分かる。
「この埋め合わせはまた今度するから」
「はい。お仕事頑張ってくださいね。楽しみにしてます」