☆お見舞いに来てください☆
音の主は先生の携帯だった。
唇が重なる寸前に動きが止まり、先生が少し不服そうにして私の体をそっと離す。
「タイミング悪いな……」
「誰からでしょう?仕事の連絡でしょうか?」
そう言われては先生も無視するわけにはいかず、渋々といった様子で立ち上がり、その姿を目で追うと手にした携帯は私用で使ってるものだった。
「なんだ、三島先生か……」
その呟きにビクッとなった。
……三島先生?
最近その名前を聞くと過剰反応する自分がいる。
こんな時間になんの用だろう…
しかも仕事ではない。プライベートだ。
「あー…そうか、ごめんね。もしかしたら長くなるかもしれない」
「えっ?」
「悪いけど未来ちゃんが先にお風呂に入っててくれる?その後俺も入るから」
「あの、それって……」
「うん、たぶんあの話だと思うから」
「………」
電話は一旦切れ、私は無言になった。
先生の言いたいことは何となく分かった。
けど内心面白くはない。
胸がチクリと痛みだし、顔が曇る。
その瞬間指先から熱くなった体温が急激に冷めるような気がした。