☆お見舞いに来てください☆
「…分かりました……」
それでも縦に頷いたのは先生を信じてるから。
先生は悪くない。
彼はただ友達の力になりたいだけだと、それは知っている。
「じゃあお先に入ってきますね」
曇る顔に無理矢理笑みを張り付け、私はリビングを出た。
別に先生が浮気してるわけじゃない。
私を裏切ってるわけでもない。
ちゃんと事情も話してくれている。
それなのにこんな嫌な気持ちになるのはきっと私の心が狭いから。
まだどこかで"絶対大丈夫"なんてないという気持ちが残ってるからだ。
「こんなことなら先生のお誘いを受けとけばよかったな…」
私は少し冷たい温度でシャワーを浴びた。
少し冷静にならなきゃ。
素直にお風呂に入ってれば今ごろは……という見苦しい後悔なんてこのまま流してしまいたい。
嫉妬深い女になって先生を困らせることだけはしたくない。
先生は気になることがあればすぐに言ってほしいと言ってくれたけど、どこまで言ったらいいのか分からない。
結局私は臆病のまま、先生への好きだけが膨らんでいく感情にどう向き合ったらいいのか時々分からないでいる。