☆お見舞いに来てください☆

「うん…」と優しく相槌をうち、私の話に真剣に耳を傾けてくれている。

だから余計涙腺が弱まっていく。

いよいよ愛想尽かされるかもしれない。
こんな面倒くさい女なんて嫌だよね?
そう身構えるのに、先生の声は変わらず「他には?」と優しく聞いてくれる。


「他に不安になってることはない?俺に話しなよ。ちゃんと聞くよ?全部受け止めるから」

「…せんせ……」


彼の優しさに胸が撃たれる。
私の涙をすくい寄せる先生の手。
その手は大きくて温かくて、いつも私に心地いい安心をくれる。
だから離したくない。
いつの間にかこんなにも大きな存在になっていた。


「ごめんなさい。嫌な気持ちになりませんか?」

「ならないよ。未来ちゃんの本心がちゃんと知りたい」


真っ直ぐ先生を見ると、穏やかに目を細めてくれた。
まるで全部包み込もうとするその姿勢に感動さえ覚える。
この人なら大丈夫。器の広さに何もかもを委ねたくなりそうで。
先生には私の全部を知ってもらいたいって自分の気持ちが素直に動く。

それからソファーに座らされた私は堰を切ったように語りだした。
自分が抱えてる不安や矛盾した気持ち。
今までの思いを語り終えると隣から先生にきつく抱き締められた。
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