☆お見舞いに来てください☆

「すみません、仁科璃子さんですよね?」


水嶋と帰ったはずの秘書が突然璃子の方へと戻って来た。


「お話しの最中突然割り込んでしまってすみません。いつも副社長がお世話になってます」

「えっ…」

「仁科さんのことはここ数ヶ月色々調べさせてもらいましたし、副社長からもよく話しは聞いていましたので存じております」

「へっ、調べ…?」


思いがけない言葉に璃子は戸惑いを見せた。

調べたって何を?私を!?


「いつも副社長と仲良くしてもらってありがとうございます。あなたとの交流のおかげで彼はとてもいい刺激を受けてると思います。最近は仕事にも意欲を感じますし」

「…はぁ…」

「ぜひこれからも良き友人として仲良くしていただければ幸いです。彼も喜びます。

ただ…、くれぐれも節度ある付き合いをお願いしたいのですが」

「へっ…」

「正直今までとは立場が大きく異なります。副社長は今からが大変な時期になりますので、くれぐれも彼の仕事の妨げにならない程度のお付き合いでお願い申し上げます」


璃子は目を見開いた。

秘書は深々と頭を下げる。

なぜなら秘書のその言葉は一見柔らかそうな口調だか、目の前の璃子には鋭い槍で一撃されたような衝撃だった。

だって口調は穏やかなのに、顔が真顔、真剣だ。

彼は璃子に釘を指しに来たのだ。

これ以上水嶋と親密にならないようにと、線引きを引くために…
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