☆お見舞いに来てください☆
えっ……
主任の言葉に耳を疑った。
「…あの、本当に熱って……」
主任の手の温もり、それがかなりリアルで優花は恐る恐る起き上がった。
「ちょっと失礼します」
「わっ」
失礼ながらに目の前の頬っぺたを両手で摘まんでみる。
主任の頬の感触、これは本当に…夢?
あまりにリアルすぎる。でも現実だとしてどうして主任が此処に?
「あの、私の頬も摘まんでもらえませんでしょうか?」
「はっ?」
「これが現実なのか今一理解できなくて…」
「…ああ……」
そして主任の指も私の頬を摘まみ上げる。
「もっと強くお願いします」
「……」
「こうか?」と、その力強さ。主任の生の感触を数秒実感した私はやっとこれが夢じゃないことを驚きと共に痛感した。