☆お見舞いに来てください☆
やばい、頭が混乱する。
なぜあの主任が此処に…
しかも何だか雰囲気がちょっと親しげ?
いつもより砕けた素振りで接してくる主任に動揺を隠せない。
「…あの……」
「なんだ?」
「どうして此処に、そうだ鍵は…、確か玄関には鍵は掛かってたと思うんですけど…」
もしかして不法侵入!?
まさかのピッキング!?
主任ってそういう人だったの?
恐る恐る眉を寄せると、何故かニヤリと笑う主任の顔が…
「それはもちろんこれで」
「えっ…」
そう言って主任が私の目の前に見せたもの。それは何を隠そうここのアパートの合鍵だった。
「嘘っ、本当に!?」
現実を見せられた優花はショックのあまり言葉を失う。
まさか主任が本当にそういう人だったなんて…
そっち系のヤバい人?
ガーンと撃沈していると、今度は主任の方がまじまじと優花を見つめてきた。