一寸の喪女にも五分の愛嬌を
その夜、私は戦国武将の石田三成とのストーリーを進めながら、「あのさぁ三成さん。あなた知将と呼ばれているんだから、ちょっとは私の話を聞いて解決策でも与えてくれてもいいじゃないの。甘い言葉ばっかり言ってんじゃないわよ」と文句を言ってしまっていた。
次第ににこやかにこちらを見ている三成さんに腹が立ってきた。
「なんで武将のくせに髪の毛派手に染めてんのよ。しかもその髪! それで兜が被れるわけないでしょ? ちゃんと髷(まげ)を結っておきなさい! 危機管理が甘い。そんなことしてるから関ヶ原で負けるんじゃないの」
完全に八つ当たりだ。
三成さんが不憫過ぎる。彼は何も悪くないのに……。
その内、スマホをベッドにポイと投げ、ゲームを諦める。
「三成さん、ごめん……」
はああ、と溜息を吐き出し、私もベッドに仰向けに寝転がり、天井を見つめた。
「ゲームもリアル生活の方がちゃんとしていないと楽しめないものなのね」
なぜだかセレブにも王子様にも会いたい気分ではない。
甘い声で「あなたの全てが好きだ」とか「あなたを一生守りたい」と魅力的な言葉を言ってもらっても、「今、守ってくれてないじゃないの! 守るってんならさっさとやれ!」と突っ込みたくなってしまうだけで、全くいい気分になれない。
ダメだわ~、と空中に呟く。
あんな幼稚な嫌がらせなんかに屈服する気はない。
けれど菅井さんたちが味方になってくれると言ってくれた途端、私が心に張り巡らしていた鋼の鎧の一部がホロリとはがれ落ちたのを感じた。
次第ににこやかにこちらを見ている三成さんに腹が立ってきた。
「なんで武将のくせに髪の毛派手に染めてんのよ。しかもその髪! それで兜が被れるわけないでしょ? ちゃんと髷(まげ)を結っておきなさい! 危機管理が甘い。そんなことしてるから関ヶ原で負けるんじゃないの」
完全に八つ当たりだ。
三成さんが不憫過ぎる。彼は何も悪くないのに……。
その内、スマホをベッドにポイと投げ、ゲームを諦める。
「三成さん、ごめん……」
はああ、と溜息を吐き出し、私もベッドに仰向けに寝転がり、天井を見つめた。
「ゲームもリアル生活の方がちゃんとしていないと楽しめないものなのね」
なぜだかセレブにも王子様にも会いたい気分ではない。
甘い声で「あなたの全てが好きだ」とか「あなたを一生守りたい」と魅力的な言葉を言ってもらっても、「今、守ってくれてないじゃないの! 守るってんならさっさとやれ!」と突っ込みたくなってしまうだけで、全くいい気分になれない。
ダメだわ~、と空中に呟く。
あんな幼稚な嫌がらせなんかに屈服する気はない。
けれど菅井さんたちが味方になってくれると言ってくれた途端、私が心に張り巡らしていた鋼の鎧の一部がホロリとはがれ落ちたのを感じた。