一寸の喪女にも五分の愛嬌を
「……先輩、どうしますか?」
昔のことを思い返していたから、成瀬の言葉を聞きそびれてしまい、きょとんとしてしまった。
そんな私を見て、成瀬はすぐに笑いながらもう一度聞いてくれた。
「もう一本ワインを開けますか?」
食事はもうほとんど終わりかけ、後はデザートを待つばかりだ。
少々飲み足りない気分はあるけれど、今からワインを開けるほどではない。
「う~ん、私はもういいかな。成瀬は?」
「ちょっと飲み足りないけど、俺ももういいかなって」
「そ、じゃあ、お酒はおしまいで」
素っ気なく言ったつもりなのに、口元に笑みが浮かんでしまう。
同じ時に同じように考えている。
成瀬と気持ちがシンクロしたことに、私の胸は小さな喜びを覚えた。
本当に些細なことだ。
そんなことでまたいい気になっていたらダメなのに。
三次元だけに現を抜かすような喪女だから、このイケメンハイスペックな成瀬とどうこうなんてなるわけもない。
そんなこと百も承知でちゃんと理解もしているのに、やけに嬉しかった。
昔のことを思い返していたから、成瀬の言葉を聞きそびれてしまい、きょとんとしてしまった。
そんな私を見て、成瀬はすぐに笑いながらもう一度聞いてくれた。
「もう一本ワインを開けますか?」
食事はもうほとんど終わりかけ、後はデザートを待つばかりだ。
少々飲み足りない気分はあるけれど、今からワインを開けるほどではない。
「う~ん、私はもういいかな。成瀬は?」
「ちょっと飲み足りないけど、俺ももういいかなって」
「そ、じゃあ、お酒はおしまいで」
素っ気なく言ったつもりなのに、口元に笑みが浮かんでしまう。
同じ時に同じように考えている。
成瀬と気持ちがシンクロしたことに、私の胸は小さな喜びを覚えた。
本当に些細なことだ。
そんなことでまたいい気になっていたらダメなのに。
三次元だけに現を抜かすような喪女だから、このイケメンハイスペックな成瀬とどうこうなんてなるわけもない。
そんなこと百も承知でちゃんと理解もしているのに、やけに嬉しかった。