アナタの過ち


隣から荒い息遣いが聞こえる。

『ティッシュは?』

「無いです…」

『はぁ?どうすんの?』

「なんとかします…」

『そう。じゃあ私帰るから』

「えっ…はい……」

私は全裸の男を置いて家路についた。

睡眠不足すぎて頭がまわらない。
本当はお金を貰うつもりだったのに。

いなくなりたい感情に負けた。

1人になりたい。

でも真っ直ぐ家に帰る気にはなれず、コンビニに入った。

早朝の為人も少なく、明るい有線だけが響き渡る。

雑誌を手に取りパラパラとめくるも、頭には何も入ってこない。


明日も…というか今日も学校だし帰らないと。

朝ごはんを買って、今度は本当に家へ向かった。





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