アナタの過ち



それからも私達はメールでやり取りを続けた。

と言っても、返したり返さなかったり。
全て私の気分次第。

そんなある日。
いきなりこんなメールが届いた。

「あの…ゆうな様のパンツくれませんか?」

『無理』

「そうですよね…」

そんなの貰ってどうするの?

それに、タダであげるわけない。
私のモノが欲しいなら買えばいい。

「でも欲しいです…」


あ、そうか。
売ればいいのか。

お金への執着心はやっぱり消えない。


おじさんと遊ぶ回数が減って、時間をもて余してる最近。

お金はまだまだあるけど、沢山あって困るべき物ではない。


売れるモノは売らなきゃ。

『欲しいなら買いなよ』

私は送信完了の画面を見つつ、携帯を閉じてお風呂場へと向かった。







< 79 / 147 >

この作品をシェア

pagetop