モテ子☆モテ男の恋愛事情。


ハッと短く息を吐き出してから。

腕の中で微かに震える彼女に、怖がらせないようにそっと囁く。


「大丈夫?」


俺の声に反応したかのように、ピクリと肩を震わせて。

恐る恐る顔を上げた彼女と至近距離で目が合った。


この感覚。

昨日と同じようで、まるで違う。

俺たちの距離が、昨日よりもずっと近いんだ。


「大丈夫?」


さっきと同じ問いに。

彼女は首を小刻みに振って答える姿がなんだか可愛くて。

彼女が無事だったこともあいまって自然と表情が緩んでしまう。


お互い見つめ合ったまま。

顔を真っ赤にさせて。

上目遣いに俺を見つめる少し潤んだ瞳。

突然のことで驚いているせいか、かすかに開いた唇。


ヤバイ、

やっぱ、可愛い。


「ゆず、大丈夫か!?」


そんな二人の世界も、櫻井のその声で錯覚だったと我に返って。

彼女の腰に回していた腕の力がフッと緩んだ。


俺は、こんなところで何をやってるんだ。


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