モテ子☆モテ男の恋愛事情。
高校入ってすぐにすごいヤツに会った、って隼人が興奮気味に騒いでいたのを思い出す。
1年のときは同じクラスではなかったけれど。
昼休みのバスケは1年の時からやっていたから、そこで接点を持ったんだ。
今年になって同じクラスになれたことを、隼人はすごく喜んでいた。
隼人と速水くんが絡んでる姿を、こんなに近くで見るのは初めてかもしれない。
速水くんだって十分大きいのに、隼人の隣に並ぶと小さく見えて。
顔をクシャクシャにさせて笑う姿はなんだか新鮮で、あたしまで笑みが零れてしまう。
「やっぱカッコいいな」
「やっぱ…って、男の子から見ても、速水くんてカッコいいんだ」
「そりゃあ、あれだけ整った容姿なら思うだろ」
「…ふーん、さすが王子様」
「王子?」
「うん、校内一モテる男で陰で“王子様”って呼ばれてるよ」
「は、王子って」
「ちなみに、あたしは校内一の美少女だって」
新聞部の勝手な企画の話をして、それにあたしと速水くんが選ばれたことを簡単に説明すると。
泰くんは、あたしの顔を二度見した後に少し渋い顔をしていた。
どうせ、あたしに“美少女”なんて似合わないって思ってるんでしょ?