オオカミ御曹司に捕獲されました
杉本君がクレジットカードで払ったので、私も財布を出そうとすると、彼に手で止められた。

「小銭たまるの嫌だからいいよ」

「でも……」

私が躊躇していると、杉本君は私の手を引いた。

「ここでもたついてたらみんなのひんしゅく買うよ。行こう」

杉本君に手を引かれたまま遊園地の中に入る。

「うわあ、カップルだらけ」

予想はしてたけど、私が来る場所じゃない気がする。

「そういう俺達もカップルだけど。どこに行きたい?」

「……とりあえず、涼みたいかな」

歩いてきたら軽く汗かいちゃったし……。

「涼むねえ。お化け屋敷とかどう?怖くない?」

「うん、大丈夫」

杉本君の提案に私は頷く。

お化け屋敷なんて、乗り物のカートに乗って、作り物のお化けを眺めてればすぐに終わる。
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