オオカミ御曹司に捕獲されました
杉本君が笑顔で応じる。

コーヒーカップ乗り場に行くと、十分ほどで順番が回って来た。

コーヒーカップって小学校以来じゃないだろうか?

実は遊園地そのものも高校の修学旅行以来だったりする。

だって、遊園地なんてデートのてっぱんじゃない。

私には縁のない場所だったよ。

その場所に今、杉本君といるなんてね。

彼とハートの模様が書かれたピンクのコーヒーカップに乗り込む。

周りはカップルや家族連れ。

ハンドルを回すだけなら私にも出来る。

そう意気込んでハンドルに触れた。

「梨花、顔が真剣だね」

杉本君が私を見て笑みを溢す。

彼はハンドルには触れず、のんびり座っていた。
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