オオカミ御曹司に捕獲されました
杉本君が遊園地のパンフを見ながら説明する。

観覧車の場所に行き、十五分程並ぶとゴンドラに乗れた。

杉本君と向かい合うように座り、私は窓の外を眺める。

だが、乗ってすぐにポツリと雨が降ってきた。

「天気予報、雨なんて言ってなかったのに」

今日は傘持ってきてないんだよね。

「雨雲が急に現れたみたいだけど、すぐに止むといいね」

杉本君はスマホを操作して天気予報を見た。

「うん」

私は杉本君の言葉にコクッと頷く。

でも、雨足が強くなり、遠くで雷も光って、視界はどんどん悪くなる。

「これはゲリラ豪雨だよね?」

ほんの数分で激変した天気に私達の顔は強張る。

「ちょっとヤバイかな」

杉本君がそう呟いた刹那、観覧車が急に止まった。

「え?何で止まるの?早く下に降りたいのに」
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