オオカミ御曹司に捕獲されました
観覧車が停止して酷く動揺してるところにアナウンスが流れる。

『ご利用のお客様にお知らせ致します。豪雨のため観覧車の運転を一時停止致します。安全を確認次第運転を開始致します』

安全を確認次第っていつよ?

「雨が止むのを待つしかないみたいだね」

フーッと杉本君は軽い溜め息をつく。

「そんなあ。雷だって鳴ってるのに!」

頭を抱えて縮こまる私の横に異動し、杉本君が私の身体を優しく抱く。

「落ち着ついて。停電じゃないし、待ってればそのうち動くよ」

杉本君は私みたいに動揺していないが、私は彼の言葉を聞いても不安に襲われた。

「雷が落ちたら?」

今だって雷がゴロゴロ鳴ってるし、最悪の事態が頭を過る。

「落ちないよ」
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