Rain Days
近くに感じる、あおの温もりと吐息に、必死に自分を保つ。


「あお、大丈夫だよ!パパが、絶対助けに来てくれる」

「・・・ぅん」


弱々しく、消えてしまいそうな声で、あおは返事をした。

それから、あたしとあおは約16時間。

この部屋に、監禁された。

飲み食いもさせてもらえず、トイレにも行かせてもらえなかった。

このままお父さんやお母さんに会えないまま、死ぬのかな?

そう思い始めた頃、部屋の外が騒がしくなる。

そして閉じ込めてから、一度も開かれることのなかったドアが開かれた。

突然部屋にやって来たのは、あたしとあおのことを攫った男だった。

男はあたし達のことも見ずに、物陰に身を隠した。

その次に、あたしの父が部屋の中へと入って来た。

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