Rain Days
「パパ、ちょっと怪我したみたいだ」


ちょっとの怪我じゃないことくらい、幼いあたしでもわかる。

だって、血の量が異常じゃなかった。


「あおい、大好きだよ。パパとママの子供に生まれて来てくれて、ありがとう」


そして、その言葉を最後に父は瞳を閉じた。

そんなお父さんの姿を、あたしはただ見つめていた。

そこに、たくさんの警察官がやって来る。

現場を見た警察官たちは、自分たちの仕事を淡々と始める。

あたしとあおは警察官に連れられ、外へと導かれる。


「あおい!!」

「碧斗!!」


お母さんとあおの両親は、あたし達へと駆け寄る。


「あおい」


お母さんは強くあたしのことを抱き締め、何度も名を呼んだ。

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