Rain Days
あの時のお母さんの姿は、今も脳裏に焼き付いている。

きっと、あたしは生涯忘れることはないだろう。

そして、あたしはお母さんと共に病院へと向かった。

そこには、冷たいお父さんがいた。

泣き崩れるお母さんの傍で、あたしは現実を受け入れられずにいた。

そんなあたしのことを置き去りに、時間は刻々と流れていった。

お父さんとお母さん、小学生のあたし。

自分で言うのもなんだが、笑顔が多く、温かな家庭だったと思う。

でも、そんな日常はもう存在しない。

昨日まで一緒にテレビを見たり、ご飯を食べていたお父さんはこの世にいない。

人は、いつか死ぬ。

それが、この世の原理だ。

だけど、こんなに早く大切な人との別れが来るとは思わなかった。

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