今夜、あなたの胸で……《完全版》
「悠貴!」
ゆっくりと振り返った悠貴は、とってもやさしく微笑んでいて。
「今まで、ありがとう!」
わたしがそう言うと、さらに笑みを深めて、
「俺もありがとう。彩未といて、すっげー楽しかった。
──じゃあ、またな」
そう言って身を翻して、今度こそ帰っていった。
見えなくなるまでその背中を見送ったあと、とぼとぼとアパートの部屋へ戻ったけれど、ドアを開けることができなくて。
だって、琉生への想いに気づいたけれど、悠貴のこともほんとに大好きだった。
ずっと一緒にいたいとも思っていた。
その気持ちに嘘はなかった。
だから気持ちの切り替えがうまくできなくて。
けれど。
ゆっくりと振り返った悠貴は、とってもやさしく微笑んでいて。
「今まで、ありがとう!」
わたしがそう言うと、さらに笑みを深めて、
「俺もありがとう。彩未といて、すっげー楽しかった。
──じゃあ、またな」
そう言って身を翻して、今度こそ帰っていった。
見えなくなるまでその背中を見送ったあと、とぼとぼとアパートの部屋へ戻ったけれど、ドアを開けることができなくて。
だって、琉生への想いに気づいたけれど、悠貴のこともほんとに大好きだった。
ずっと一緒にいたいとも思っていた。
その気持ちに嘘はなかった。
だから気持ちの切り替えがうまくできなくて。
けれど。