今夜、あなたの胸で……《完全版》
「でも、どうして置いていったの? わたしは琉生と一緒に過ごせるのを楽しみにしていたのに」



普段はほとんど会えないし、会えたとしても凄く短時間。


だから二時間半も一人にされて、物凄く悲しかった。



「ごめん。今の彩未を見て、一人で出ていったのはちょっと失敗だったなと思った。でもな……」



そこまで言った琉生はわたしの左手を口許までもっていって、小さいけれどその存在を主張するようにキラキラと輝きを放っているその場所に、ちゅっとキスを落とす。


そして言葉を続けたけれど、



「どうしても今日、彩未にプロポーズしたかったんだ」



と吃驚発言をした。
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