あの日ぼくらが信じた物
「アラあきらくん、珍しい。もしかして久美ちゃんのこと好みなの?」
「アハアハハハ。そんなの有るわけ無いじゃない! 近くにこんな綺麗なみっつんが居るのに」
そう言って川田さんもみっちゃんのことを眩しそうに眺める。本当に綺麗なひとは、性別関係なしに輝いて見えるものなんだろうとぼくは思った。
「いやだ久美ちゃん、綺麗だなんて! くすぐったいわよぉ」
「お世辞じゃないわよ? 美人薄命っていうの? みっつんが早死にしたらどうしようって思う程だわ?」
!
川田さんは知らないんだ。みっちゃんは病気のことを言って無かったのか!
途端に表情を暗くして俯いてしまったみっちゃんを不思議そうに覗き込む川田さん。
ぼくはどう説明したらいいかも解らずに口を開いた。
「アハアハハハ。そんなの有るわけ無いじゃない! 近くにこんな綺麗なみっつんが居るのに」
そう言って川田さんもみっちゃんのことを眩しそうに眺める。本当に綺麗なひとは、性別関係なしに輝いて見えるものなんだろうとぼくは思った。
「いやだ久美ちゃん、綺麗だなんて! くすぐったいわよぉ」
「お世辞じゃないわよ? 美人薄命っていうの? みっつんが早死にしたらどうしようって思う程だわ?」
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川田さんは知らないんだ。みっちゃんは病気のことを言って無かったのか!
途端に表情を暗くして俯いてしまったみっちゃんを不思議そうに覗き込む川田さん。
ぼくはどう説明したらいいかも解らずに口を開いた。