あの日ぼくらが信じた物
「そう。そしてあきらくんが気にしていた、私からのサプライズが有るの」


 そうだ。ぼくは度量の小ささからそれを受け止めることが出来なかったんだ。

でも今はそれを楽しもう。期待に胸膨らませてそれを待つ。それもまたみっちゃんとの時間なのだから。


「どんなサプライズかな。でもぼくは滅多な事じゃ驚かないよ?」

「カラスが喋ったりしないとね。フフフ」

「コラッ、そんなこと言うとこうだぞっ」


 ぼくはみっちゃんがくすぐったがる腰を揉んだ。


「あははは、やめてあきらくんあは、あはん。あんっ!」

「意地悪なみっちゃんを懲らしめてるんだからやめません。ホラホラァ〜」

「ああんっ! あきらくん。何だか変なの」


 みっちゃんは苦しそうに身体をよじる。ぼくはやり過ぎてしまったと思い、慌てて手を引っ込めた。


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