あの日ぼくらが信じた物
それから暫く、ぼくらの間を静寂が支配した。それは一瞬のようでもあり、永遠に続くのではないかとも思われた。
「……あきらくん、もういいの。久美ちゃんには真実を知ってて貰いたいから」
「みっちゃん……」「みっつん……」
川田さんは口を開けたまま茫然としている。その小動物のような三白眼も虚空を見詰め、さまよっていた。
「川田さん、でもね。その病気には楽しいことがいいんだって。
楽しさでアップした自己免疫機能は、どんな特効薬も敵わない薬なんだってさ!
だからぼくがみっちゃんを死なせやしない。楽しく幸せに暮らせば、幾らだって長生き出来るんだよ!」
「あきらくん、有り難う。私も頑張るね」
「そうよみっつん。私も応援する!」
川田さんはみっちゃんの手を取ってしっかりと握り締めた。
「……あきらくん、もういいの。久美ちゃんには真実を知ってて貰いたいから」
「みっちゃん……」「みっつん……」
川田さんは口を開けたまま茫然としている。その小動物のような三白眼も虚空を見詰め、さまよっていた。
「川田さん、でもね。その病気には楽しいことがいいんだって。
楽しさでアップした自己免疫機能は、どんな特効薬も敵わない薬なんだってさ!
だからぼくがみっちゃんを死なせやしない。楽しく幸せに暮らせば、幾らだって長生き出来るんだよ!」
「あきらくん、有り難う。私も頑張るね」
「そうよみっつん。私も応援する!」
川田さんはみっちゃんの手を取ってしっかりと握り締めた。