悲しみの涙を
「じゃあ、俺ももう行くな。何かあったら土方さんに言いな。隣の部屋だから。」


「うん。ありがとう。」


平助はおやすみと言いながら部屋を出て行った。


皆がいなくなり、私は袴に着替えて隊士が寝ている布団の横に座る。


「熱が高い…」


庭にある井戸に水を汲みに行き、手ぬぐいを濡らして隊士の額にのせる。






気がつけば空も薄っすらと明るくなっている。


一睡もできなかったから頭がぼーっとしてる。


「……ん」


声のする方を見ると隊士が目を開ける。


「大丈夫ですか?」


「……あなたは?」


隊士は不思議そうに聞く。


「医者の岸本天望です。体調はどうですか?」


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