彼の瞳に独占されています
もし弥生ちゃんが本当に淳一のことを好きだとしたら、今まで私は彼女を傷付けていたかもしれない。
中学時代からの付き合いだとはいえ、仲が良いところを見せられたら嫌な思いをしただろうし、私に遠慮して恋の相談もできなかっただろう。
それなのに、私なんかを本気で怒ってくれて……。
弥生ちゃんの気持ちを思うと、鼻の奥がツンとした。込み上げるものを堪えて、星がきらめく夜空を見上げる。
吸い込まれそうな感覚になりながら、これまでの恋愛を思い返す。
私が本気で好きになった人は、結局、ただひとりだけだったんだな──。
*
翌日の休みは何もする気が起きず、一日中ゴロゴロしていた。考えるのは、弥生ちゃんと淳一とのことばかり。
弥生ちゃんにしっかり謝ろうと思ってはいるけれど、どう話したらいいのか悩んでしまって、結局電話もできないまま、外には夕焼けの空が広がっていた。
冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出し、夕飯食べる気しないな……と思っていたその時、テーブルの上に置いていたスマホが音を立てる。
鳴り続けるそれを手に取り、表示されている名前を見て、私は目を開いた。
「淳一……!」
やめてよ、このタイミングで。
あまり出たくないけれど、心臓は矛盾してドキドキと鳴っている。
中学時代からの付き合いだとはいえ、仲が良いところを見せられたら嫌な思いをしただろうし、私に遠慮して恋の相談もできなかっただろう。
それなのに、私なんかを本気で怒ってくれて……。
弥生ちゃんの気持ちを思うと、鼻の奥がツンとした。込み上げるものを堪えて、星がきらめく夜空を見上げる。
吸い込まれそうな感覚になりながら、これまでの恋愛を思い返す。
私が本気で好きになった人は、結局、ただひとりだけだったんだな──。
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翌日の休みは何もする気が起きず、一日中ゴロゴロしていた。考えるのは、弥生ちゃんと淳一とのことばかり。
弥生ちゃんにしっかり謝ろうと思ってはいるけれど、どう話したらいいのか悩んでしまって、結局電話もできないまま、外には夕焼けの空が広がっていた。
冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出し、夕飯食べる気しないな……と思っていたその時、テーブルの上に置いていたスマホが音を立てる。
鳴り続けるそれを手に取り、表示されている名前を見て、私は目を開いた。
「淳一……!」
やめてよ、このタイミングで。
あまり出たくないけれど、心臓は矛盾してドキドキと鳴っている。