彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「凛道!俺が合図したら、言った方向へ体をかたむけろ!」
「へ?」
「左だ!」
ギュアアア!!
「え~~~~~~!?」
車がカーブを曲がる。
獅子島さんの言う通り、重力が左側にかかる。
(ああああ!?ひ、左に!左に重心をかけて~~~!!)
キキキキー!!
ブレーキが響き渡る中、言われた通りにする。
シートから持ち上がる身体で、必死に手すりにしがみつく。
「ああああ―――――――――――あう!?」
曲がり終わったところで、落ちる身体。
シートにバウンドする肉体。
「右だ!」
「え!?」
ギュアアア!!
「ええ~~~~~~!?」
再び車が、カーブを曲がる。
獅子島さんの言う通り、今度は右側に重力がかかる。
それも、
「右って、獅子島さんがいる方じゃないですかァァァー!?」
運転席に鎮座する眼鏡の先輩へと身体が傾くが―――――――――
パァン!!
「あうっ!?」
「張り付いてろ!」
そう言って、突き出された掌がほっぺにめり込む。
そのまま獅子島さんは、私を左方向へ――――――窓ガラスへと押し付けた。
べたん!
「おぉーう!?」
「くっついてろ!」
〔★伊織の張り手、凛は窓ガラスへと張り付いた★〕
私から離れた手が、ギアへと戻る。
「ひ、ひどい・・・!」
(わ、私女の子なのに・・・・!)
あと、言ってることとやってることがちがーう!
〔★言う通りにした結果、凛は痛い目にあっている★〕
痛む頬を触りながら思う。
(な・・・・なんで私がこんな目に・・・!?)
そんな思いで獅子島さんを見れば言われた。