彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「男子たるもの、見苦しい真似はするな。この状態をキープしろ、凛道!」
(だんし・・・・)
「あうう・・・・はーい・・・!」
自分が男の子設定をしていることを思い出して諦める。
〔★男はつらかった★〕
自分でついた嘘にダメージを受けるとは、このことだろう。
もし良いことがあったとすれば、現在、重臣をかける方向が私のいる左側ということ。
おかげで、支える力が少なくて楽だったが。
「凛道、右だ!」
「え!?また!?」
キキキキー!!
もう一回、押しやるとは名ばかりの張り手を食らいたくはない。
両手で手すりを持ち、両足を踏ん張って、獅子島さんに当たらないように右側に体を傾けた。
キッキッキッキー!!
「あああ!?ぶ、ぶつかる!ぶつかりまーす!」
「俺の運転を妨げたら殺す。」
「いやぁああああああああ!」
真顔で正面を見ながら言う眼鏡の男に、命をかけて踏ん張った。
それでも、わすかに持ち上がる身体。
「ああああ―――――――――――!」
(ころされたくなぁーい!瑞希おにいちゃぁーん!!)
「――――――――あう!?」
神様は、真面目な私のお願いを聞いてくれた。
曲がり終わったところで、さっきみたいに体が落ちる。
獅子島さんではなく、シートの上へおろしてくれた。
ドスン!!
「た、助かった・・・!」
「安心するのは早いぞ、凛道!左だ!」
「え!?またっ!?」
獅子島さんの声が響き、慌てて体を固定する。
それでも傾き、バウンドする身体。
フワッ・・・ドスン!
「右だ!」
「ええ!?まだあるの!?」
ホッとしたところで、第二弾、第三弾と来る。
フワ・・・ドスン!
フワフワ!ドッスン!
フワ・・・ドスン!
フワフワ!ドッスン!
フワ・・・ドスン!
フワフワ!ドッスン!
「って、どんだけー!?」
〔★無限ループだ★〕