彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



瑞希お兄ちゃんの家のお風呂。

脱衣所の扉を閉めながら思う。







(誰も入ってきませんように!)





願いを込めて。

室内ということでカギはついていない。



(いきなり誰かが入ってきたら、アウトね。隠れられるようにしないと・・・)



そう考えたけど、隠れられそうな場所はない。



(仕方ないな・・・とりあえず、浴室で服を脱いじゃおうかな・・・)



脱衣所を脱衣所として使わない方向で考える。



(脱衣所だと、服を脱いでいる時に入ってこられたら隠せない。だけど浴室なら・・・)




「ガラス戸を閉めれば、隠せる・・・・!」




そう決めて、浴室と脱衣所を隔てている扉を開ける。







カラカラ・・・・



「わぁ・・・」



浴槽を見て、胸が高鳴った。



「大きいな~」





初めて立ち入ったけど、とても広かった。

衛生面に関しても、とても綺麗にしてある。



(ちゃんと掃除されてる・・・。そうだよね、瑞希お兄ちゃんをはじめとして、みんなマメそうだもんね~)



百鬼以外は。



(広いのは・・・やっぱり、百鬼のせいかな~?)



野獣がいるから大きめにしてると、言っていたもんね。



(百鬼なだけに。)



〔★その言い方だと皇助に失礼だ★〕



「ここで、瑞希お兄ちゃんも体を洗ったりしてるんだよね・・・・?」



―凛、一緒に入るか~?―




「ぶはっ!!」



想像して、呼吸が乱れる。



(ヤバい!泡ぶろで、ウィンクする姿がセクシーすぎる!)



〔★凛の妄想上での話である★〕



一緒にお風呂に入ろうと誘われた(?)けど!

凛道蓮という男の子である以上、一緒に入れませんが!



(いつか必ず、お背中を流したい・・・・・!)



そう思ったら、元気が出た。



「よし、お風呂に入ろう!」



(ビクビクしてなんか、いられない!)



瑞希お兄ちゃんとの今後のためにも、何事も勇気を持たないとね!



〔★世間ではそれを下心という★〕



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