彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「そーや!モグモグ・・・さっきもゆーたけど、そうした方が自分も楽やろ~!?コソコソ人目を気にして便所で着替えんでええやろ?ロッカーやって、パンパンに服詰め過ぎたらはじけるでー!?うはははははー!!」
「はじけるほど押し込んでませんよ!どちらかと言うと、瑞希お兄ちゃんの家に置いてる方が多いから・・・。」
最初の頃は、ロッカーに服を置いていたので持ち帰りをしていた。
でも、瑞希お兄ちゃん達が『凛道蓮専用』の部屋をプレゼントとしてくれてからは、そこで服の洗濯をしていた。
持ち帰ってコソコソ洗って干す必要はなくなった。
「ちゅーても、瑞希はんところで着替えるのは少ないやろ!?あのボロいロッカーがいつまでもあると思ったらあかんで!夏が来たら着替えるのも地獄やんか~!?」
「それは・・・そうですが・・・」
「菅原凛ちゃんの部屋やってそうや!隠して置いとるつもりでも、部屋の掃除と称して、思春期のエロ本チェックにきたおかんのごとく、見つけられたらアウトやで!?」
「わかりやすいですが、変な例えをしないでください!。心配しなくても、凛道蓮の時の服は、バンダナ以外は置いてないんです。」
「なんでや!?買う(こう)て隠すとかで、ワンセットぐらいの予備は隠しとるんちゃうか~!?」
「最初はそうでした。でも最近は、凛道蓮の服をモニカちゃんが作ってくれるんです。自分で買うにしても、菅原凛の姿ではなく、凛道蓮の姿で買った方が安全とわかりましたので・・・凛道蓮で買って帰った服は、瑞希お兄ちゃんの家に置くようにしてるんです。」
「あ!そっか!凛道蓮の姿で、瑞希はんの家に持って帰れば怪しまれへんなっ!?」
「ええ。運ぶ手間もなくなりますから・・・」
「うははは!そか、そか!かしこいのぉ~!!」
感心したように言うと、私の頭をナデナデするヤマト。