彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
瑞希お兄ちゃんに頭をなでられるのはいいが、同級生相手だと、子ども扱いされてるみたいでちょっといやだ。
照れくさい。
私の気持ちを知らないヤマトは、数回なでた後で言った。
「どっちにしろ、変身場所が多い方がええやん!?わしの家、使わん部屋もあるからそこを更衣室にしたらええわ!」
「え!?それはちょっと、図々しい気が・・・」
「フローリングと畳の部屋、どっちがええ?」
「使う方向で話を進めてますか!?」
「なんかあかんのか??」
「いえ、気持ちは嬉しいのですが・・・・お邪魔する時は女子で、帰る時は男子なんて、コスプレも良いところじゃないですか?」
「うはははは!心配あらへん!住んでる人、あんま家におらへん人ばっかやねん!」
「詳しいですね?」
「おう!管理人しとるのが、マンションのオーナーの息子はんでな!わしの後ろに隠れて入れば、気づかへんわ!漫画を見る方に夢中やからのぉ~!」
「大丈夫なんですか、そこのマンションの防犯管理!?」
〔★凛は良いが、住んでいる住人が気の毒だ★〕
「平気や!防犯カメラちゃんとセットできてるねん!」
「だめじゃないですか!?入って行く私の姿と、出て行く私の姿が違ったら怪しまれますよ!?」
「せやから、漫画に夢中でモニターは見-へんって!」
「人間の目がそうでも、機械の目がそうじゃないでしょう!?録画は行われていますよね!?」
「うははは!ホンマ大丈夫や!防犯カメラ、しょっちゅう壊れて、今も修理中やねん!」
「違う意味で、大丈夫なんですかそれ!?」
「凛的にはええやろ~!?」
「そ、それは・・・私的には、いいと思いますが・・・!」
〔★続・住んでいる住人が気の毒だ★〕