彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「うははは!世の中には、防犯カメラに見せかけたダミーもあるやん?家賃も安いし、もうけやで!」
(不安だわ・・・)
ヤマトの部屋を使うことへのリスクよりも、そんなマンションに1人で暮らしているヤマトのことが不安になる。
「大丈夫なんですか、ヤマト?」
「平気や!わしのところに、変身セット置いとけば、学校から直帰で行けるやん!?わし、オーナーの息子とグラブってる仲やから、非常口の合鍵ももらってるねん!」
「ホント、働きなさいよ、オーナーの息子!!」
「まぁ見るだけ見てみぃや!ええゲーマーやで!」
「なんでゲームの話!?部屋の話じゃないんですか!?」
「うはははは!ほな、決定やな!今日からわしのところで着替えて行き!」
「いや、着替えられませんよ!服持ってきてないんですから!」
「せやから、さっきも言ったやん?わしの服があるって!上がだぼだぼでも、下は短パンやで~?」
「あ、それなら、なんとかなるかも・・・・」
「そうやろっ!?凛は心配ちゃんやなぁ~」
「ヤマトが気にしなさ過ぎですよ!ただでさえ、私は見た目で子ども扱いされやすいんですよ?凛道蓮スタイルで、ぶかぶかな大きな服着たら、それこそ・・・!」
服がずるかもしれない・・・!
〔★一部の人にはモテそうだ★〕
「ほな、その場しのぎで着替えて、それからロッカーで着替え直したらええやんけ?」
「なんかそれも手間な気がするけど・・・」
(悪い話ではないのよね・・・・)
嬉しいことに(?)ヤマトは、私を女子として見ていない。
だったら、男の子の1人暮らしの家に行ってもいいよね?
(なによりも、瑞希お兄ちゃんと会える時間が数分でも増えるならばそっちの方が良い!!)
〔★決め手はそこだ★〕