彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
放課後、誰にも見られないようにヤマトの家へと向かう。
教えられたルートは、私が着替えを隠してるロッカーがある駅と近い。
途中下車して、歩いて探せばすぐだった。
「ここが・・・・ヤマトの家・・・・!?」
初めて来たヤマトの家は、私の想像と違っていた。
(予想外に高級マンションなんですけど!!?)
〔★金持ちオーラが出ていた★〕
人気は少ないけど、周辺はきれいな街並みだった。
ここに一人暮らしって・・・・本当はお金持ちじゃないの?
(単に自覚が内だけじゃないのかな・・・・?)
「おーい、ここやで!」
「ヤマト。」
私服に着替えたヤマトが玄関から出てきた。
「ヤマト、ここが・・・」
「わしの家やねん!」
どこからどうみても、立派な高層マンション。
いろいろ不安になる。
「大丈夫なんですか?」
「うはははは!大丈夫や!セキュリティーは万全やで!ちゅーても、今は防犯カメラが故障してんねん!普通に入ってええで!」
「安全面では大丈夫じゃないですよ!?」
〔★防犯意識が心配される★〕
「凛的にはラッキーやろ!?うはははは!姿が映らへんから!?」
「そうだけど・・・」
「うははっは!平気や!みつぐ君、昼寝してるさかい!」
「それもそれでどうなんですか!?」
〔★続・防犯意識が心配される★〕
「ええから、行くで!」
手招きされ、不安はあったけど、ついて行く。
人がいないか、見渡せば、防犯カメラが目に留まる。
「うっ!?」
ドキッとしてヤマトの背後に回り込む。
わかっていても、やはり体が反応してしまう。
〔★体は正直だ★〕
「なんや~ビビりすぎやで!?声も拾わへんわ!壊れてるからー♪うははは!」
「本当ですね!?信じていいですね!?」
「大船に乗った気でいーや!」
「マジだろうな、お前!?関西人!?お蓮のことが瑞希お兄ちゃんにばれて、フラれたあかつきにはケジメつけられんだろうなっ!?」
「何でマイナス思考やねん?あ、エレベーター来たわ!」
彼の背中にくっついて、乗り込む。
慣れた様子でボタンを押した。
「13階・・・ですか?」
「ええでぇ~見晴らしが最高やねん!」
「つき落とせば、確実に死にますよね・・・!?」
「誰を殺す気や!?わし見ながら言うなや!」
「ひみつを守るためなら、一人二人・・・・!」
〔★凛は疑い深くなっている★〕