彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
かたくなに、私から離れようとしない美少女。
(これが瑞希お兄ちゃんならどんなに嬉しいか・・・!)
彼でない以上、迷惑でしかない。
「ますみちゃん!何度も言うけど僕は~」
「うふ!隣しつれいしマス~」
「はい?」
再度、説得しようとしたら、強い力で体を引っ張られた。
「え!?」
それは私の隣、ますみちゃんの反対側からで、猫撫で声と共に誰かが座る。
「うふふふ!ミッチーが来たよぉ~凛道君?」
「え!?さっきの・・・!?」
そう言いながら、強引に私を座らせたのは、水玉シュシュをつけた個性的な方の女子。
さっきまで、胸の谷間を見せるという嬉しくないサービスをしてくれた子でもある。
〔★いろいろ残念な子だ★〕
「ちょっと、ミッチー!ますみが話してるんだよー?」
「なに言ってるの~引き止めてあげたじゃん?ますみっち、苦戦中だし~?」
そう言って笑うミッチーの腕が、私の腕に強くからんで離さない。
「ちょ、君!離し・・・!」
「そうそう!気分転換に、あたしとお話しようよ、凛道く~ん!」
「そっちの『はなす』じゃないって!!僕は無口なんでキャンセルします!」
「うふ!照れちゃってカワイイ~暴走族の総長だから、怖い気がしたけど~実際に話すとカッコいいし~可愛いし~毒舌もいい感じー?」
「僕はいい感じじゃない!」
「そうよ、ミッチー!蓮君嫌がってるじゃない!腕までからませてー!」
「だったら~ますみっちも組めばいいじゃん?これで平等だし~?」
「わ、わかってるわよ!」
そう言って、対抗するように私の首に手を回してしがみ付くますみちゃん。
「きゃ♪ますみっち、だいたーん!」
「あおらないでください、ミッチーという人!だ、誰か!」
助けてと、周囲を見渡すが。
「やだぁ~秀君面白~い!」
「まぁね」
「悠斗君、バイク好きだね~?」
「でへへへ!」
「あ、そ、の、」
「え~なぁに可児君?それってラップー?」
「じゃ、今度、い、行くか?」
「いいけど~遊ぶだけなのぉ、大河君?」
「・・・。」
頼みの綱である仲間達は、女子達とはしゃいでいる
(使えねぇ―――――――――!!)
私のピンチさえわかってない。
〔★どちらかといえば、スルーされている★〕