彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「王様だーれだ!」
(私じゃないわ・・・)
数字が書いてあるだけで、王様のおの字もない。
ただし、引き当てた数字が『4』ということで、縁起が悪いのが気になった。
〔★凛は縁起を気にしている★〕
「お!?はいはい、おれー!」
「秀君!」
手を上げながら言ったのは、ノッポの秀君。
アピールするように見せて割りばしには、王冠マークの中に感じで『王』と書かれていた。
「じゃあ、1番と8番が、ほっぺとほっぺにチュー!」
「え~あたし?」
そう言いながら1番の割りばしを見せたのは、小柄で可愛い女子。
フワフワの髪とプルンとした唇をした子だった。
それを聞いて、私の隣のミッチーが言った。
「えー以外!結構、王様にチューしろって言うと思ったのに~」
「俺、紳士だからねー」
(紳士は、合コンに出ないでしょう。)
〔★矛盾した発言だ★〕
「モモが1番なのはわかったけど~」
「8番はだぁーれ?」
モモと呼ばれた1番の子の問いに、一瞬の間の後で・・・
「お・・・おおおお、俺っす・・・・!」
「可児君!?」
一番硬派な漢が手を上げた。
〔★その顔は真っ赤だった★〕
「あーヨッシーだ!優しくしてね~」
「や!?ややや、優しく!?は、はい!もちろんっすよ!!」
「うふふふ~せーので、しよーね?」
「はっ、はい!せ、せっ、せっ、」
「せーの♪」
ロボットみたいな動きの可児君に、モモちゃんはチューをした。
可児君はそれで耳まで赤くなり、動かなくなる。
それの姿に、にっこりとした笑顔でモモちゃんが可児君の両頬を両手で挟みー・・・
「はい、モモにもチュ♪」
「おお!?」
顔を引き寄せて、自分のほっぺに可児君の唇を振れさせた。
「すっすんませーん!!」
途端に可児君の金縛りが解ける。
モモちゃんに頭を下げる。
同時に、甲高い笑い声が響く。