彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「うははは~!荷ほどきしてないねん!」

「4月に転校してきたんだよね!?もう3か月だよ!?」

「いややなぁ~3月やねん!」

「4か月経ってるのに、このままなの!?てか、他の荷物はどこですか!?」

「とりあえず、そっちがわしの部屋や!」

「話聞いてますか!?」

「せやから、凛のことが先やんか!うはははは!」


誤魔化したわね・・・



〔★ヤマトは話題を変えた★〕



「うははは!心配せんでも、ちゃんと自分の部屋に物だしてつかってんねん!」



そう言って開けた1室。

目に飛び込んできたのは・・・・



「服が散乱してますね・・・?」

「うはははは!男らしいやろう~!?」

「世間ではそれを、だらしないと言うんですよ?」



〔★残念な暮らしぶりだった★〕



脱いだままの服は、床だけでなく、ベットと机の上に置いてあった。

机の上に乗せた服の下から、教科書らしいものが見える。

本棚はないのかと見渡せば、さっきよりサイズは小さいがテレビもあった。

エアコンも設置されていたので、いる分には困らないと思う。



(さすがに、カーテンはつけてるわね・・・・)



「とはいえ・・・物が少ないですね。」

「必要なもんだけ、引っ張り出したんや!」

「もしかしてヤマト、この部屋しか使ってないんですか?」

「うはははは!3割はここやねん!」

「残り7割は?」

「さっきのリビングや!」

「その割にはきれいでしたね!?」

「うはははは!そりゃあ、汚れんように、こっちで着替えてるからのぉ~!ちゃんとルンパかけてんねん!」

「ものすごく残念な使い方してません!?」

「うはははは!えーやん!あっちの方が、テレビが大きいから寝ころびながら寝るのにえで~!?寝返りし放題で、ベットから落ちんでええし!」

「床で寝ればいいでしょう!?どんだけ、寝相が悪いの!?」



〔★やはり使い方が残念だ★〕



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