彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



ヤマトに案内され、マンションの駐輪場まで下りる。

自転車とバイクと分けられており、大型ばかりが並ぶ場所にヤマトの単車があった。

その中なの1台を指さしながら関西男子は言った。



「ジャジャーン!これがわしの相棒!」


そう言って紹介してくれたのが――――――



「あ・・・ハヤブサ?」



ド派手な虎柄(とらがら)のバイク。

黄色と黒の単車には、銀色で『虎』の文字が入っていた。



「うはははは!わかるか!?わかるか!?このボディーでどこの単車か!?」

「え?詳しいことまでは言いきれませんが・・・・」



数か月前まで、バイクの種類なんてわからなかった。

何が何かもわからなかった。

車体のロゴで、ホンダとかマツダとかわかるぐらい。



「スズキが出している・・・走りがすごくて、車体が重たいバイクですよね?」

「だぁーいせいかぁ~い!!」



それが今では、一目見て判断がつくようになった。


〔★凛はレベルアップしていた★〕


「うはははは!ええやろぅ!?サムライジャパン!の鎧兜をイメージして作られたんが、このバイクやねん♪」


子供みたいにはしゃぎながら、バイクを自慢するヤマト。

その姿が微笑ましくて、つい、笑みがこぼれた。



「・・・本当ですね。すごくカッコいいバイクですよ。」

「せやろ、せやろ!?もっと褒めて~!」

「というか、このデザインは自分でしたんですか?」



ド派手で強烈な個性を感じるバイクの絵柄は、とても市販で売っているとは思えない。

自分で塗り直したんじゃないかと思って聞けば、ご機嫌な口調でヤマトは言う。




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