彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)


私を見ながら、誇らしげに瑞希お兄ちゃんは言う。



「あの時の男の子が、俺も惚れちまうような【男】に成長して帰ってくるなんてよ~誰が思ってたことか♪」



(私、女の子なんだよね・・・・・・・・・)






お兄ちゃんには言ってませんが、本当の私は女の子。

本名は、菅原凛。

15時歳の高校1年生。

なぜ、偽名を使って、男のこと嘘をついて男装してるかというと、瑞希お兄ちゃんが間違えて覚えてたんだよね。



(私を女の子じゃなくて、男のこと勘違いしていたことが、すべての始まりだった・・・・)



女のことして瑞希お兄ちゃんと仲良くするはずが、なぜ、男として仲良くしてるのだろう・・・。



〔★残念な再出発だ★〕



当時も今も、ショートヘアーだったけど、あの時・・・・ズボンではなく、スカートをはいていれば、この間違いは怒らなかったんじゃないかって思うよ。

子供の時は、男女がわかりにくいけど。



〔★まちがいにも限度がある★〕




教えなかった私も悪いけど、話の流れでそうなったから仕方ないじゃない!?




(てか、初恋相手で片思いの相手に男子って言われるのは、かなりきついんですけど!?)




瑞希お兄ちゃんを探してたのは、助けてもらったお礼を言うためだけじゃない。



(初めて好きになった男性へ女の子として・・・・彼に告白するためでもあったんだけど・・・・!!)



〔★願いは叶っていない★〕




一目惚れした瑞希お兄ちゃんに会えて、仲良くなれたけど、恋は進展しない。

代わりに、弟として扱われ、兄弟愛を深めてしまっている。

可愛がってもらえるから、文句は言わないけどね!

愛されてるからね!



〔★望んでいる愛とは違う★〕



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