ラブ パラドックス
「では最後のページを開いてください。遺言書は、財産の分け方を書くだけじゃなくて、遺される人たちへの想いを書くことが可能です。僕はぜひ、みなさんには、想いを記してほしいです」


ほぼタイムスケジュール通りに進められたセミナーも、ラストを残すのみとなった。

あっという間だなあ。なんて思いながら、スクリーンに映る、最後のページに目をやる。

夏目くんが作った、なみえもんの遺言書だ。


第一条から第四条までは、不動産をフネ子へ。海山銀行の預金はサザえもんへ。海川信金はカツえもんへ。などと書かれている。


そして第五条。


付言事項として、なみえもんから子どもたち、それから、フネ子への想いが記されていた。

< 143 / 294 >

この作品をシェア

pagetop