ラブ パラドックス
「お前毎日弁当作って、夜はもやしばっかり食ってるって言ったろ?節約のためだって」
「うん」
「でもオーダースーツ2着を迷いなく買うだろ?食費削って金貯めこんでんの?将来独立開業するためか?」
「独立は全然考えてないけど…」
歯切れが悪くなってしまった。
「お前、どう変わりたいんだ?」
「え?」
「占い。言われてたろ、お前が望んで行動すれば変われるとか。人に弱さをさらけ出せないとか」
「えーそうだっけ。覚えてないな、ごめん。あ、グラス空いてるね。何飲む?」
「座れって。高3の時なにがあった?」
立ち上がった私の手首をつかむ、温かくて大きな手。
じっと熱いまなざしを向け「話せよ」って。