下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
「全部書け」


「え?」


「覚えている限り、いつ・どこで・誰に・何を言われたかをコレに書け。このノートと一緒に監察に提出する」


「でも…」


「忘れたのか?オレに絶対服従。お仕置きされたい?」


「…わかりました」


「代わりに今日のところはカナの受注確認、オレがしておく。早く書けよ」


「はい…」


椅子に座り自分のしたミスと日付を照らし合わせながら、用紙に思い出せる限りを事細かに書いていく…んだケド。


「あの…」


「終わったのか?」


「用紙、1枚じゃ足りなさそうで…」


「ホラ。何枚でも吐き出しちまえ」


青い用紙をくれた係長に。


「吐き出せ」と言った係長の優しさに。


密かに心だけを泣かせようとするのに、涙が落ちてしまう。


阿藤じゃなくてアホウ。


こんなこともできないの?


どんだけ時間かけてんだよ。


向いてないなら辞めれば?


どれもわたしが悪くてわたしのせいで、って思ってた。


でも係長はなぐさめをくれる上にちゃんとどうしたらいいのかの対策、今後わたしが仕事に専念できる環境を作るため、そのために。


庶務の部屋からここに連れて来てくれたんだ…。
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