素敵な夜はあなたと・・・~君に恋していたい~【番外編完】
「なあ茜、あの祖父さんに渡した合鍵返して貰えないのか?最近、ちょくちょく俺達の寝室のところまでやって来るだろう。困るんだよなぁ・・・・」
優也がぼやきたくなるのも分からなくはないけれど、この家はそもそも私の家ではなくお母さんの家でもない。この屋敷をご先祖様から頂いたのはお祖父ちゃんで未だに名義はお祖父ちゃんのもの。
それを鍵を渡せとは言えないんだよね。
だけど、優也の気持ちは十分に分かるなぁ・・・・だって、休日に二人だけであま~い生活をしようとするとお祖父ちゃんがいつの間にか来ているんだから。
油断するとエッチ場面に遭遇しそうで迂闊な事が出来ないなんてこれじゃあ新婚生活台無し。
「お祖父ちゃんに文句言ってくるわ。休日くらい二人っきりにさせろってね。」
「いいよ、もう。どうせ、結婚式の後は新婚旅行に行けるんだ。それも、たっぷりの2週間も。その時、茜をいっぱい愛してやるからな。」
「うん!優也、大好き!」
な~んて言い合っているとまた二人抱きあってキスしてしまう。
「さっさとこんか!!」と、何故か、私達の部屋まで聞こえるほどの大声で怒鳴っているお祖父ちゃん。
いい加減にしないと血圧上がって倒れるよ?って言いたいけど、もう暫くの辛抱。
最近は結婚式の話し合いがあるからこんなに頻繁に出入りもしているだろうけれど、結婚式が終わればきっと来なくなるから。