素敵な夜はあなたと・・・~君に恋していたい~【番外編完】

「お祖父ちゃん、お待たせ。」

「遅くなりました。」


と、二人顔を揃えてリビングへと行くと、この日は何故かお父さんとお母さんまで来ていた。


「遅かったな、二人とも。」

「お父さん! え? 何時に来たの?」


お祖父ちゃんだけが居るのかと思えば、リビングには眠そうな顔をしたお父さんとお母さんがいた。

その表情から察するに、きっと、お父さんたちの家にはもっと早くお邪魔したんだろうなって・・・・お父さん達も可哀想に見えた。


「今朝方、お祖父ちゃんがお父さん達の家へ来てね。しっかり起こされてしまったよ。」


お祖父ちゃんはかなり早くにお父さん達の家に行ったようで、お父さんは眉間にしわを寄せていた。

そんなお父さんの顔を見てはまたかなりしかめっ面をしたお祖父ちゃんが戯言を言い始めた。


「ったく、今時の若いものは何時まで寝ていれば気が済むのやら。昔は親に起される前には起きて家の仕事に取り掛かったものだぞ。」


またお祖父ちゃんの昔話が始まってしまった。

お母さんは悪阻で一番体調が良くない時なのにお祖父ちゃんに無理矢理引っ張り出されたんだろう。少し顔色が悪い気がする。




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