素敵な夜はあなたと・・・~君に恋していたい~【番外編完】

結局、合同結婚式の話はご破算となり優也はかなり不機嫌なままドレスの試着について来た。

お祖父ちゃんはお父さんからお母さんを取り上げては仲良く父子で並んでドレス選び。

お父さんと優也は二人顔を見合わせては笑いっぱなしだった。

そして、肝心の私はと言うと、完璧に除け者だった・・・・これじゃ誰の結婚式だか分からない。

すると、優也がこっそり私を呼んで別の部屋へと誘った。何だろう?とついて行くと、そこは別の試着室で私の為に準備されたウェディングドレスが沢山並んでいた。


「素敵!」

「これなんかお似合いですよ」


スタッフの人におススメを出して貰っては次々に試着し優也にそれをお披露目。優也は何も言わずにただ黙って私の着替えを見ていた。

何か一言言ってくれれば分かりやすいのに、ただ、頷くだけで言葉は何もない。

新妻のドレス姿なのにときめかないの?ってちょっと不満に思ってしまう。

でも、優也の優しい笑顔が私に向けられているからそれで我慢することにするね。


「これも素敵ですよ。どれも、最高のドレスばかりですよ。」

「本当に素敵すぎて選べないわ。ねえ、優也、どれが良いと思う?」

「茜が気に入ったのならどれでもいいよ。」


そんな事言われても困ってしまう。優也の気に入ったドレスにしたいのに。一人で選ぶなんて出来ないのに。

すると、スタッフに少しだけ二人だけにして欲しいと優也がスタッフを試着室から出した。

なにか不都合なことでもあったのか?と気になっていると優也は、今着ているドレスの裾を軽く持ち上げては「う~ん」と唸っていた。


「なに?」

「いやね・・・・式の後、このままエッチできるかな?って思ってさ。」


・・・・・あの、優也さん? 今考えるべきはそんなことじゃなくてどのドレスが私に似合うかでしょう?

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