素敵な夜はあなたと・・・~君に恋していたい~【番外編完】

「新婚旅行は取りやめだ。茜はこれからしっかり安静にしてくれよ。」

「え? なんで?! 新婚旅行へ行くの楽しみだったんだよ!なんで?!」

「無理なんだよ、茜の体では。」


いきなりそんなセリフ聞かせられると怖くなる。私は何かの病気にでもかかった?

命にかかわる病気にでもなった? だから、ドレスのまま脱がせてくれなかったの?

そう思うとドレスを深刻な目をして見つめていた。

すると優也はクスクス笑って私を見つめては唇に軽くキスをしてくれた。



「ドレスは、茜が寝言で脱がないって必死に言ってたんだよ。だから、このままにしておいた。」

「寝言で?嘘・・・」

「本当、気分が良ければ動いて良いそうだよ。起きれる?」

「うん」


少し頭はふら付いているけれど平気。ベッドから起きるくらいは何ともない。

体を起こしてベッドに腰かけると優也が乱れた髪を手串で整えてくれた。

そして、ドレスの裾も綺麗に広げてはシワを伸ばしてくれた。


「このドレス返却しなきゃいけないのにこれじゃあダメよね?」

「これは茜の為のドレスなんだよ。茜以外の女に着せる訳ないだろう?」

「え? でも・・・」

「茜のものなんだ、最初から。」


驚いたことに挙式で着たこのドレスは新作ドレスを私の為に優也が買ってくれたもの。てっきり貸衣装かと思っていた私は驚きと嬉しさで涙が流れそうになった。

だって、お母さんだって貸衣装なのに私は自分のドレスを買ってもらえるなんて、しかも旦那様の優也に一生の記念にと送られたドレスだなんて最高に幸せだ。


「泣いて喜ぶのはまだ早いよ?」


嬉しそうな顔をする優也は勿体付けた様に私の顔をみてそう言った。
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