素敵な夜はあなたと・・・~君に恋していたい~【番外編完】

「茜のお腹には双子の赤ちゃんがいるんだよ。」

「え?」


私は今双子と聞こえたが、聞き間違いではないのだろうか?と少し考えた。

頭を捻って考えるも「双子」とは双子であり紛れもなくお腹に赤ちゃんが二人いるということだ。

そしてそこでやっと理解した。

今、私のお腹の中に人が二人もいるのだと。


「うっそ?!!!」

「本当だよ。双子なんだ。」

「冗談でしょ?」

「いいや、本当。」


気が遠くなりそうなその言葉に私は嬉しさより怖さで戸惑ってしまった。

どうしていいのか分からない妊娠なのに、お腹に二人も赤ちゃんがいるなんてと考えただけでも怖くなった。


「どうしよう・・・・ねえ、優也、どうしたらいいの?!!」


混乱する私を優也はしっかり抱きしめてくれた。そして「大丈夫、俺がいるから安心して」と勇気づけてくれた。

逞しい優也の胸に抱きしめられると、さっきまでの怖さや恐ろしさはどこかへと吹き飛んでしまったようだ。

涙が流れそうになる程に怖くもあるが、でも、優也との赤ちゃんが一度に二人も出来たのは驚きと嬉しさもある。



「これから大変だぞ。茜はどんどん太っていくしメチャクチャ食べるだろうからなぁ。」

「失礼ね。太らないわよ! それにそんなに食べないわ。」

「子ども二人分しっかり食べなきゃ赤ちゃんは育たないぞ。今日みたいに倒れたら俺は心配で夜も眠れないよ。」

「う・・・うん。」


ズルいよ、優也。そんな甘えた声で寂しそうな顔をして言われたら嫌とは言えないし逆らえない。

でも、それが何となく幸せに感じてしまうから困ってしまう。やっぱり優也はズルいよね。
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